症状: 急性腰痛(ギックリ腰)
患者様:20代 女性
痛み:動くことはできるが常に腰に痛みが出ており 、座っている状態が一番辛い。
コルセットをつけているが、痛みに変化はなく、うつ伏せに寝ているときが一番楽。
問診時:仕事中に書類の入った段ボールを床から机の上に置こうとして持ち上げて腰を痛めた。大阪から観光で横浜に来ており、来る際の新幹線の移動でさらに腰が痛くなった。
腰から大腿部にかけての緊張が強く、普段の生活で歩くことも多いため日常的に腰への負荷がかかっていた状態と思われる。
治療方針:施術後に観光を予定しており、早期の痛みの緩和を目的としているため腰を集中的に施術。観光で宿泊する2泊の朝に施術を行い、痛みの緩和と状態悪化の防止を行いながら観光を楽しんでもらえるように施術を行う。
施術1回目:腰部から大腿部にかけて施術
腰部の緊張が強く鍼が入る際に強い響きが出てしまうため、はじめに灸による熱刺激で筋肉を温めてから鍼による施術を行った。施術後、痛みが和らぎ座っている状態では痛まなくなりました。しかし、立ち上がり動作と座ろうとする途中の動作では痛みが出ているため、観光中の悪化防止のためシール状の鍼を貼り付けて様子を観ることになりました。
施術2回目:腰部から大腿部にかけて施術
前日の施術により痛みがかなり引いており、観光途中に痛みが悪化することもなく、寝て起きてからはさらに身体の調子が良くなり、コルセットなしでも問題なく動けるようになっておりました。この日の晩に新幹線で大阪に帰るとのことでいたので、再度悪化防止と状態の改善を目的に腰と大腿部を中心に施術。施術をした翌日というのもあり、お灸をせずとも鍼を刺すことができました。
その後の治療経過
その後は問題なく横浜観光を楽しみ、大阪に戻っても腰の痛みは出なかったようでお礼の電話がありました。
観光時に身体を動かすアクティビティをしても腰は痛まず、帰りの新幹線で座った状態で寝てしまっても、その後は痛みが再発することなく過ごせたそうです。
院長の所感
ギックリ腰は痛み自体は急に出ますが、それ以前の日々の積み重ねで腰に負担がかかることで起きる症状です。筋肉も金属と同じように繰り返し使っているとダメージが蓄積し損傷します。その最後の一押しは日常の何気ない動作で起きることもあり、くしゃみや咳、靴下を履くなどでも要因になりえます。また、こういった急に出始めた痛みはすぐに処置をすることで回復も比例して早くなります。
みなさんも痛みが出てしまった際は様子見もいいですが、早めに施術を受けてみるのもいいですよ!