症状:手首の痛み(腱鞘炎)
患者様:20代 女性
痛み:右手の手首のところに痛みが現れる。
職業として美容師をしているため、ハサミを頻繁に使う影響で手首のところに痛みが出ている。指を使う動作で痛みが出現し、スマホの操作などでも痛む。
問診時:痛みが強いため仕事にも支障をきたしており、親指を動かすことで特に痛みが現れる。 「フィンケルシュタインテスト」という徒手検査方法で痛みが出たため腱鞘炎であると想定し施術を実行。
治療方針:肘周囲の筋肉を緩めることを目的に鍼を刺す。仕事への早期復帰を希望しているため間を詰めての連日での来院を指導。
施術1回目:肘から手首にかけて施術
右腕の肘周りの筋肉を緩めるように鍼を刺して施術。以前にも別の鍼灸院で同じく腱鞘炎の施術を受けた経験があるため患者さんもリラックスした状態で鍼治療を受けられていました。
術後はスマホの操作で痛みが出ることはなくなりましたが、親指につよい負荷をかけると痛みが現れるため翌日に再度施術することを提案して様子を診ることになりました。
施術2回目:肘から手首にかけて施術
提案通りに翌日に来院していただけました。その日は仕事を軽くしてから来院されており、実際にハサミを動かしての感じは最初は痛みもなく動かせていたそうですが、使い続けると徐々に痛みが強くなってくるというものでした。
その日も前日同様に肘周りから手首にかけて施術を行ったところ。痛みはさらに和らぎ、スマホ操作や強い負荷をかけても痛まなくなりました。
翌日が休みであることと、仕事での調子がどうなるかの確認のため次回は3日後に来るよう来院指導をしました。
その後の治療経過
その後も指導通りに3日後に来院されました。仕事後の来院でしたが痛みはなく、問題なく業務をこなせたそうです。徒手検査でも痛みが現れることがなかったため完治として経過を診ていくこととなりました。
院長の所感
美容師さんにもそうですが、スマホのやりすぎや皿洗いなどでも起こりやすいのが「腱鞘炎」なのです。痛みは手首に現れますが原因は肘周囲の筋肉であることが多く、疲れを感じたときや痛みを感じ始めたときにご自身でセルフマッサージをするだけでも予防になります!身近な症状であり、早めに対処することで治りも早くなりますので、手首に違和感を覚える人はぜひ早めにケアをしてみてください!