神奈川県横浜市中区(関内駅から徒歩4分)のわらび鍼灸院です!
ここ最近、どいうわけか「神経根症」のお悩みで来院される人が増えてきています。
自覚症状として現れている人もいれば、無自覚で症状を深掘りしていったときに行きつく人もいます。この「神経根症」は季節柄で左右されるということはなく、普段の生活の中での負荷で起こるものなので
こういった同じ症状が連続するのはたまにある偶然だとは思うのですが、こうして連続しているのも何かの縁!
今回は「頚椎症性神経根症」を紹介していきます!
まずは「頚椎(けいつい)」について
私たちの背骨はたくさんの骨が積み重なってできています。その中でも、首の部分を構成している7つの骨を「頚椎」と呼びます。イメージとしては 7つの小さな積み木が縦に積み重なって、首の骨の形を作っていると想像してみてください。
そして、これらの頚椎の間には、「椎間板(ついかんばん)」というクッションのようなものがあります。
このクッションにより、首の動きを滑らかにしたり、衝撃を吸収したりする役割を果たしています。
さらには、この頚椎の中には脳から全身へつながる大切な神経の束(脊髄:せきずい)が通っており、この脊髄から枝分かれして腕や手に向かう神経(神経根:しんけいこん)が出て行きます。
「頚椎症(けいついしょう)」ってどういうこと?
長い年月が経つと、この首の骨(頚椎)やクッション(椎間板)が、少しずつ変化してくることがあります。
例えば、
椎間板の老化: ドーナツ(椎間板)が、長年使われて少しへたってくるイメージです。水分が減って薄くなったり、硬くなったりすることがあります。
骨の変形: 積み木(頚椎)の角が少し尖ってきたり、小さなトゲのようなものができたりすることがあります。
このような変化が「頚椎症」です。これは、年齢とともに誰にでも起こりうる、自然な変化の一つと言えます。
「神経根症(しんけいこんしょう)」とは?
前述の頚椎や椎間板の変化が、枝分かれしていく神経の根っこ(神経根)を圧迫したり、刺激したりすることがあります。この神経根が圧迫や刺激を受けると、その神経が支配している腕や手に、様々な症状が出てくることがあります。これが「頚椎症性神経根症」です。
どんな症状が出るの?
神経根が圧迫されると、まるで電線がショートしたかのように、色々なサインが腕や手に現れます。
痛み: 肩から腕、指にかけて、ピリピリ、ズキズキとした痛みが出ることがあります。
「夜中に肩から腕にかけて痛くて目が覚める」
「特定の動きをすると、腕に電気が走るような痛みが走る」
「指先がジンジンと痛む」
しびれ: 腕や手に、正座をした後のようなジンジンとしたしびれが出ることがあります。
「朝起きたら、手が痺れて感覚がない」
「細かい作業をしていると、指先が痺れてくる」
脱力感: 物を持ち上げようとすると、力が入りにくい感じがすることがあります。
「ペットボトルの蓋を開けるのが難しくなった」
「箸で食べ物をつかむときに、力が入りにくい」
感覚の異常: 触った感じが鈍くなったり、逆に過敏になったりすることがあります。
「手のひらの感覚がいつもと違う感じがする」
「少し触れただけでも、ピリッとした痛みを感じる」
これらの症状は、どの神経根が圧迫されるかによって、現れる場所や程度が異なります。
鍼灸療法と神経根症
神経根症に対して鍼灸療法ができることは、鍼を介して低周波を流すことで神経の血流を改善して症状の緩和すること、圧迫されている神経の周囲の筋肉を緩めることで、神経への圧迫を和らげることで症状を軽くすることです。
頚椎症性神経根症の厄介なところは、徐々に進行していって神経の圧迫がかなり強度のものになってから自覚できるようになるなどの、普段の肩こりや疲労感と間違いやすい点です。放っておくと日常生活にも影響が出てきてしまいますので、いつものコリや疲労と少しでも違う違和感を持ったら年のための検査をしましょう!
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