ここ最近来院される方の中で手の痺れに悩まされている方が増えてきております。その中でも今回はリュックを背負ったりデスクワークなどが多い方に見られる「胸郭出口症候群」についてご紹介します。
体の構造を知る
まずは、胸郭出口症候群を理解するために体の構造を少しだけ復習しましょう。
胸郭は、肋骨と胸椎で構成される骨格の部位です。胸郭は心臓や肺などの重要な臓器を保護する役割を果たしています。
鎖骨は、首の付け根にある左右一対の骨です。鎖骨は肩甲骨と連結し腕を動かす役割を果たしています。
肋骨は、胸郭を構成する12対の骨です。肋骨は胸郭を支え呼吸を補助する役割を果たしています。
胸郭出口とは?
胸郭出口とは首と胸の間にある、神経や血管が通る狭い通路です。ここを通り腕や指先へと神経や血管が走って行くのです。
胸郭出口症候群の原因
胸郭出口症候群は、この胸郭出口を通る神経や血管が圧迫されることによって起こります。
原因となるもの
- 筋肉の緊張
- 骨格の異常
- 姿勢の悪さ
- 外傷
胸郭出口症候群の症状
神経や血管が圧迫されると、以下のような症状が起こります。
- しびれ:神経が圧迫されると、感覚が鈍くなり、しびれを感じます。
- 痛み:神経が圧迫されると、痛みを感じます。
- 冷感:血管が圧迫されると、血流が悪くなり、冷感を感じます。
- 筋力低下:神経が圧迫されると、筋肉の力が弱くなります。
症状が現れるタイミング
腕を上げたり、重い荷物を持ったりすると、胸郭出口が狭くなり、神経や血管が圧迫されやすくなります。また、長時間同じ姿勢を続けると、筋肉が緊張し、胸郭出口が狭くなることがあります。
胸郭出口症候群の予防
適度な運動やストレッチ、姿勢改善などの生活習慣の改善は、胸郭出口症候群の予防や症状改善に効果的です。特にストレッチがおススメでして、ストレッチポールのような円柱に短時間仰向けで寝るだけでも変わってきます。ストレッチポールがなければ、ペットボトルにタオルをまきつけて厚さをかさまししたものでも代用できます。簡単にできる予防法なのでぜひ試してみてください。
当院での治療
当院では胸郭出口症候群に対し姿勢改善や筋肉の緊張を緩和することにより症状の改善を図ります。身体の動きを確かめて痛みが出る動作からどの筋肉に負担がかかっているかを確認し、その筋肉の緊張を和らげるように鍼治療を行います。
デスクワークやスマホ操作などで、腕を前に突き出す、下を向き続けるなど胸郭出口症候群を引き起こしやすい動作が現代では多いです。それ故か、そういった症状に悩まされている方も増えてきておりますので皆さんもお気を付けください。












